2026-07-27 · 上級設定 · 約9分·clashsupport.com

Mihomo PartyをWindows 11に入れる方法|初心者向け設定ガイド

geoip.metadb と geosite.dat はGEOIPRULE-SET geositeといった地理ルールが正しくヒットするかどうかを左右します。本記事では、2つのデータベースファイルがそれぞれ何を担っていて、標準でどこに保存されるのか、geodata-modegeo-auto-updateの書き方、ダウンロード失敗やルールが一切効かないときの確認手順をまとめます。

Mihomo Partyとは

Mihomo Partyは、mihomoコアを利用してプロキシ設定、ルールによる通信の振り分け、TUNモード、サブスクリプション管理などをまとめて操作できるWindows向けクライアントです。Windows 11に導入する場合、アプリ本体を入れるだけで通信が自動的に切り替わるわけではありません。クライアントのインストール後に、設定ファイルまたはサブスクリプションを登録し、使用するプロキシグループを選択してから、システムプロキシやTUNを必要に応じて有効にします。

初めて使う場合は、最初から高度な設定を一度に変更しないことが重要です。まずはアプリが正常に起動すること、サブスクリプションが読み込めること、選択したノードで接続できることを順番に確認します。DNS、Fake-IP、TUN、ルールプロバイダーなどは、基本動作が確認できた後に調整した方が原因を切り分けやすくなります。

対応ファイルを安全に入手する

最初に、Mihomo Partyの公式配布元または開発元が案内しているリリースページを開き、Windows 11に対応する最新版を確認します。Windows向けには、環境によってインストーラー形式とポータブル形式のファイルが用意されていることがあります。通常のPCに継続して利用するならインストーラー形式が扱いやすく、USBメモリや書き込み権限が制限された環境で使う場合はポータブル形式が向いています。

確認項目見るべき内容初心者向けの判断
CPUアーキテクチャx64、arm64などの表記一般的なIntel・AMD製PCはx64を選ぶ
配布形式インストーラー、ポータブル版など通常利用はインストーラー版が簡単
ファイル形式.exe、圧縮ファイルなど拡張子を確認してから実行する
リリース情報対応OS、変更内容、既知の問題Windows 11対応と明記された版を使う

ダウンロードしたファイルは、Windows Defenderが警告を表示することがあります。警告が出たからといって無条件に無視するのではなく、まず配布元、ファイル名、拡張子、ダウンロードした日付を確認してください。出所が分からない再配布ファイルや、不要な追加ソフトを要求する改変版は避けるべきです。

注意

Windowsの警告を解除するために、セキュリティ機能全体を無効にする必要はありません。公式配布元から入手したファイルであることを確認し、警告の内容を読んだうえで、必要な場合だけWindowsの許可操作を行ってください。

Windows 11へインストールする手順

ファイルを入手したら、次の順番でセットアップします。インストール先や自動起動の選択は後から変更できるため、初回は標準設定を大きく変えなくても問題ありません。

  1. ダウンロードフォルダーを開き、Mihomo Partyのインストーラーを右クリックして実行します。Windows 11のユーザーアカウント制御が表示されたら、ファイル名と発行元を確認します。
  2. セットアップ画面で利用規約やインストール先を確認し、通常は既定のフォルダーのまま進みます。別のドライブに保存する場合は、パスに日本語や特殊記号を多用しない方がトラブルを減らせます。
  3. スタートメニューへの登録やデスクトップショートカットの作成を選択し、「Install」または同等のボタンで処理を開始します。
  4. 完了画面でMihomo Partyを起動する項目があれば、そのまま起動します。起動後にタスクバーの通知領域へアイコンが表示される場合があります。
  5. Windows Defenderファイアウォールの許可画面が出た場合は、通信内容を確認します。自分のPCだけで使うなら、外部ネットワークからのアクセスを不用意に許可しない設定が安全です。

ポータブル版を使う場合は、圧縮ファイルを専用フォルダーへ展開し、実行ファイルを起動します。展開したフォルダーを後から移動すると、設定やキャッシュの保存場所が変わることがあるため、場所を決めてから使い始めるとよいでしょう。管理者権限を常に要求される場合は、インストール先の書き込み権限やWindowsの保護機能が影響していないか確認します。

初回起動と基本設定を確認する

初回起動時は、まずMihomo Partyが使用するコアが正常に読み込まれているかを確認します。画面にプロファイル、プロキシ、ルール、設定などの項目が表示されても、接続先が未登録なら通信はまだ開始できません。設定画面でコアの状態が停止、エラー、未準備などになっていないかを確認し、エラーがあればログの先頭から読みます。

次に、モードを確認します。通常の利用では、ドメインやIP、ルールセットに応じて経路を選ぶRuleモードが基本です。すべての通信を選択中のプロキシグループへ送るGlobalモードは動作確認には便利ですが、国内サービスや社内システムまでプロキシを通ることがあります。Directモードはすべて直接接続するため、プロキシを使わない状態との比較に使えます。

システムプロキシをオンにすると、WindowsのHTTPプロキシに対応したアプリケーションがMihomo Partyを経由します。一方、システムプロキシに対応していないソフトや一部のゲーム、バックグラウンドサービスまで確実に取り込めるとは限りません。全体の通信を対象にしたい場合は、後述するTUNモードを検討します。

mixed-port: 7890
allow-lan: false
mode: rule

上の例では、ローカルの混合ポートを7890番で待ち受け、LAN内の別端末からの接続は許可せず、ルールモードを使用します。GUIで変更した値と設定ファイルの値が異なる場合、どちらが現在のプロファイルに反映されているかを確認してください。LAN共有を使わない限り、allow-lan: falseのままにしておく方が安全です。

サブスクリプションを登録してノードを選ぶ

プロバイダーから取得したサブスクリプションURLを使う場合は、Mihomo Partyのプロファイル画面で新しいURLを追加します。URLを入力して保存または更新を実行すると、設定ファイル、プロキシノード、グループ情報が取得されます。URLには利用資格が含まれていることがあるため、画面のスクリーンショットやログにそのまま貼り付けないでください。

  1. プロファイルまたはサブスクリプション管理画面を開く。
  2. URL追加欄に、契約先から案内された購読URLを入力する。
  3. 名前を付けて保存し、更新ボタンを押す。
  4. 取得したプロファイルを選択して、現在の設定として適用する。
  5. プロキシ画面でプロキシグループを開き、利用するノードを選択する。

更新に失敗する場合は、URLの末尾に余分な空白がないか、契約期限が切れていないか、取得元が現在のネットワークから到達できるかを確認します。サブスクリプションを登録できても、ノード一覧が空の場合は、配布された設定形式がmihomoに対応しているか、取得データがHTMLのエラーページになっていないかを確認してください。

補足

サブスクリプション更新とノード接続は別の処理です。更新が成功しても、すべてのノードが利用可能とは限りません。まずノード一覧が表示されることを確認し、その後に遅延測定や接続テストを行います。

システムプロキシとTUNモードを使い分ける

最初の通信テストでは、システムプロキシだけを有効にする方法が分かりやすいです。Windowsの設定画面でプロキシが有効になったことを確認し、ブラウザーでテストページを開きます。ブラウザーの通信が変わらない場合は、Mihomo Party側のシステムプロキシスイッチ、選択中のモード、プロキシグループのノードを順番に確認します。

TUNモードは仮想ネットワークインターフェースを作成し、システムプロキシを使わないアプリケーションを含む、より広い範囲のIP通信をmihomoへ取り込む方式です。Windowsでは仮想ネットワークドライバーの導入や管理者権限が必要になる場合があります。TUNをオンにした状態で別のVPN、企業用セキュリティソフト、仮想マシンのネットワークを同時に使うと、経路やDNSが競合することがあります。

初回からシステムプロキシとTUNを同時に有効にするのではなく、まず一方だけで動作を確認してください。TUNを使用する場合は、DNS設定やFake-IPの対象外リストも関係します。ルーター管理画面、NAS、プリンター、社内ドメインなどが開けなくなったときは、LAN向けアドレスやドメインを直接接続にする設定を検討します。

接続テストと起動できない場合の対処

設定が終わったら、いきなり複数のアプリを試すのではなく、次の順番で確認します。

  1. Mihomo Partyの画面でコアが実行中になっていることを確認する。
  2. プロキシグループにノードが表示され、1つが選択されていることを確認する。
  3. システムプロキシまたはTUNを1つだけ有効にする。
  4. ブラウザーで通常のHTTPSサイトを開き、画面のログに接続が記録されるか確認する。
  5. Rule、Global、Directを切り替え、経路による違いを比較する。
症状確認する場所対処の方向
アプリが起動しないWindows Defender、イベントログ、権限公式ファイルか確認し、別フォルダーで再展開する
画面は開くがコアが停止するコアのエラー表示、設定ファイル無効な項目や対応しないプロファイルを確認する
ノードが表示されないサブスクリプション更新結果URL、期限、取得データの形式を確認する
ブラウザーが接続できないモード、グループ、システムプロキシDirectとGlobalで切り分け、ログを確認する
TUNだけ通信できないドライバー、権限、他のVPN競合する仮想アダプターを停止して再試行する

起動直後に終了する場合は、設定ファイルの構文エラー、壊れたキャッシュ、権限不足、セキュリティソフトによるブロックが代表的な原因です。設定を編集した直後なら、直前の変更を戻して再起動します。サブスクリプションを追加した直後なら、そのプロファイルを一時的に外して、空の状態でアプリ本体が起動するかを確認すると切り分けが早くなります。

通信できないときは、ログに「DNS解決失敗」「接続拒否」「タイムアウト」などのどの種類のエラーが出ているかを見ます。DNSだけが失敗しているならDNSモードや上流DNSを確認し、特定ノードだけが失敗するなら別ノードで比較します。すべてのノードが失敗する場合は、サブスクリプションの状態、PCの時刻、Windowsのファイアウォール、他のVPNソフトを確認してください。

確認できた状態

コアが起動し、プロファイルが読み込まれ、ノードを選択でき、ログに接続が記録され、ブラウザーで目的の通信が成立すれば基本セットアップは完了です。以後は必要に応じてルール、DNS、TUNを1項目ずつ変更し、変更前後の動作を比較してください。

Clash をダウンロード